図書館より
自分でもユーウツになる「その性格」を変える (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 高田明和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
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いわいる標準体型くらいのほうが心身ともに健康な体のようです。
私自身も、この体重を切ってはいけないというリミットがあって、それを過ぎているときは精神にかなり影響を及ぼしています。
さあ、おいしいものを食べて満足しようっと。
- 心または心の傾向は脳内物質の影響を受けているが、それは私たちの思い、生活方法により変わりうる。
- 自分が楽しいと思えば脳内の物質は変化する。
- 「思い」の力を利用して、本当に喜びを感ずる場所でのドーパミンやセロトニンを増やす必要がある。
- 不安とは神経が異常に興奮している状態。GABA神経を刺激すれば鎮静化し、気持ちが落ち着き、不安がなくなる。
- 酒の中のアルコールはGABA神経を刺激する。ところが、時には別の抑制神経を抑制するので、最初は興奮するが同時に不安がなくなり一時的に元気になる。
- 精神安定剤がこのアルコールと同じ作用によるということを考えると、不安の解消、解決も薬だけではだめで、本質的な問題が解決されなければ、いつまでも薬を飲み続けなくてはならない。
- 人はまず好き嫌いでものごとを決めていて、その後に利益とか、将来への影響とかいう論理的思考で最終判断する。
- 豊かな感情、情操のある人のほうが正しい結論が得られ、感情がないくらい冷静と言われる人はかえって決断ができない。
- 年をとると、前頭葉の機能が低下するが、扁桃などは古い脳で、前頭葉を含む大脳皮質よりも昔に発達したもので、原始的な構造なため丈夫で壊れにくいので年をとっても機能の低下がない。
- 年をとると感情を抑えることができなくなり、急に怒ったり、涙もろくなったりするのは、扁桃の活動を前頭葉が抑えにくくなっているから。
- そもそも感情はなぜあるかというと、自分を守るために進化してきた脳の機能なのだ。
- 本来感情を抑えることは難しいことであり、脳がそのような仕組みになっているということを理解すれば、どのような人でも発作的に何でもし得るし、これに対処する方法も考えることができる。
- 人はストレスが多くなると、タバコに手を出し、本数が増えることが判明されている。
- セロトニンが増えると、満腹感、満足感が増し、減ると空腹感、さらに精神が不安定になったり、凶暴になったりして、狩猟とか、他の種族と戦うことを恐れなくなる。
- セロトニンはトリプトファンというアミノ酸からできる。トリプトファンは動物の肉にあり、そこで脳内のセロトニンが減ると空腹感をもつが、肉を食べて、血中のトリプトファンの量が増し、脳内のセロトニンが増すと満腹感を持ち、もはや食べようとしなくなる。
- トリプトファンが血液から脳内に入るときにブドウ糖が必要で、それがないと肉をいくら食べても脳内にトリプトファンが入らず、満腹しないだけでなく、精神的に不安定になっている。
- 不安などに悩んでいる人はポテトチップスとかせんべい、ピーナッツなどを食べて、血中のブドウ糖を増やし、脳内にトリプトファンを送り込もうとするため、いつも何か食べていずにはいられなくなる。
- 痩せようと思ったら、まず生き方を変えて、何か夢や希望のある人生を生きることが大事で、少なくとも心の不安、満足感をえら得るような考え方をする必要がある。
- ものを食べると満足感、喜びを感じる、つまり脳内では喜びの物質であるドーパミンが増えている。
- ドーパミンと結合する受容体が少ないと、喜びが感じれない。太っている人はドーパミンの受容体が少ないということが分かっている。
- つまり喜びを感じられないから食べ、その結果太るからなお喜びを感じられないという、悪循環が起きる。
- さらにストレスにさらされると、コルチゾルというホルモンが出て、脂肪細胞を増やす作用がある。嫌なことがあるとストレスになり、食欲を増加させ、しかも脂肪を多くする。
- 自分に自信がなく、自分のしたことに満足できないというのは、本当は自信を持ちたいのだ。
- 自分の考えるレベルに自分がいないことに不満を持ち、さらに苦しんでいる、見方によれば向上心のある人ともいえる。
- あなたがあなたを愛する程度に従って、他人もあなたを尊敬する
- 私たちの心は本来自信があるのだ。本来の心を自覚することを悟るというが、悟らなくても自分の心がそれにより変わり、顔も態度も声も変われば、それで充分なのだ。
- 前頭葉の神経細胞の死滅を防ぐのにいちばん大事なことは触れ合うこと。
- 海馬や前頭葉を守ることは性格のゆがみを防ぐのに重要。
- ストレスを引き起こすような状態に自分を置かないこと。私たちは自分が思っているほど強くない。もし自分が頑張れる限界を過ぎると、私たちは自分というものを失ってしまう場合がある。
- 自分をもっと大切にして、心と脳を傷つけない生き方こそ、あなたの性格のゆがみを防ぎ、他人から慕われるような性格の人間にあなたを変えるのだ。
- 健康法や精神の安定法などにも共通するが、必ず何かをするときは思いを寄せるということが大事だ。
- 楽器などを演奏し曲を奏でるときは、前頭葉の作業記憶という働きが活動する。これは瞬時に何か(ここでは楽譜)を思い出し、演奏する記憶のことで前頭葉の役割なのである。楽譜を演奏することは運動野を刺激するだけでなく、脳の広い領域を刺激し、そこの血流を増やすことになる。
- 指の第二関節を一つだけ90度に曲げる運動をする。人差し指の第二関節をまげ、次に中指、薬指、小指、と曲げていく。このときに他の指の関節をまげないようにすること。
- 比較的感情が動揺しやすい方は日頃からなるべく運動して、気持ちを明るくする努力をする。
- 視床下部というところに睡眠中枢があり、これが脳幹の働きを抑えると、脳の興奮が治まり、眠る。
- 「眠ろう」と思うとこの考えが前頭葉を刺激し余計に眠れなくなる。
- 眠りに入るとき、夢うつつの状態になったら「自分は眠りに入ったのだ」と思うことで、眠れないという気持ちや強迫観念がなくなり眠りやすくなる。
- 寝る時間が遅くなっても朝は決まった時間に起きる。朝遅くまで寝ているとリズムが遅れるので、その夜は寝つきが悪くなる。
- 脂肪の摂取を制限しすぎると、コレステロールが低下し、不安な気持ちを引き起こし性格を暗くしキレやすくなる。
- 動物でも人間でも甘いものを本能的に好む。甘いものは脳に刺激として伝えられたときにドーパミン神経を刺激する。
- 脳は美食家。常にブドウ糖を必要としホルモンの原料を欲し、精神を安定させる伝達物質を作らせてもらうことをのぞんでいる。
- 私たちは何かの人生観、考えに従うために生きているのではない。生きているときによい人生観をとればよいのだ。それをやるのが自分というもので、自分以外に決定できる人はいないのだ。
- 「もしかしたらこの考え方、生き方が間違っているのではないか、正しい生き方とは自分を幸福にするもののはずだ」と思って生きる。