図書館より 決められない!

決められない! 優柔不断の病理学 (ちくま新書(550))

決められない! 優柔不断の病理学 (ちくま新書(550))

物事を決められない、というのは単なる優柔不断ではなく、子供のころに判断をする場面でつい誰かの意見を聞いてそのまま鵜呑みにして考えることなく決めてしまう。だから、非定型な場面に出くわしたときに対処できないそうです。
今の時代、情報があふれ、取捨選択をするのが当たり前になってきたからこそ、こういう決められない人が増えているような錯覚を起こすのかもしれませんね。
決められない、背景には不安を避けて、無難な選択肢をとっているということでもあるそうです。
不安が肥大化するとパニック発作を起こすのは既知のことでしたが、その前に「迷い」があるのいうのは振り返ってみると、なるほどと思いました。
なかなか奥の深い本でした。
一時、飲食店に行ったらメニューを開いてすぐに注文を決める、というのがありましたが、変に迷うのをやめたければそういう訓練も効果的なのかもしれません。
単なる思いつきではなく、その場の状況において考えることと決断する力はどんな状況でも持っていたいものです。