「自分」から自由になる沈黙入門

「自分」から自由になる沈黙入門

「自分」から自由になる沈黙入門

人生、愚痴を言いたくなることってあると思います。分かっていながら、なぜ人間は口にしてしまうのか。
愚痴は言うな、というのが本筋なんでしょうけれど、この本に限ってはいいたくなる気持ちも認めつつ、たとえ愚痴でなくても、そう聞こえるようなもの、たとえば、批判、正論、言い訳、本音、話の腰を折るなど、取り扱いさえ気をつければ私は他人とは違う、なんて言わなくてもいいし、本音でお付き合いできる、ということをサラサラっと説いています。
逆にそういうことを振りかざされたときには「ふーん」、「さようですね」とさらりとかわしてみることにします。
他に「そうですね」という言葉は相手に同意するだけでなく、相手の気分を損ねることなく話を終わらせたり、違う方向に持っていくことも可能なので私も割りとよく使うことが多いです。
最近、あらゆる人間から負の影響をかぶっているので、この本を読むタイミングとしてはかなり絶妙だったと思います。
著者は僧籍を持っていてあえてそのようにしたのか文体がちょっと古風です。
著者のWebサイト→http://iede.cc/
ポジティブシンキング、プラス思考とはまた違う、一呼吸置いたような自己啓発本でした。