沈まぬ太陽

沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

あっという間に読み終わりました。誰も救われない。ラストの読後感は決していい気分ではないけれど、読んでよかった。
主人公の単なる正義感や正論ではない、自己の貫きを『会社を決して辞めない』ことで示すなんて、並大抵の人間では難しい。
こういう企業が日本にはあとどれくらいあるのだろうか。悪い意味で弱肉強食がまかり通っている団体が他にもあるんでしょうね。
鏡に映し出された『地球で最も卑猥な動物』が人間である、ということを痛感させられる思いです。