図書館より

「大人」がいない… (ちくま新書)

「大人」がいない… (ちくま新書)

考えや行動において「大人でない」という人種の良い面、よろしくない面の紹介。
ニート2ちゃんねるに批判的な書き込みをする人々、アキバ系、今の教育、家族について、どうしてこれらが生まれてきたのか、淡々と書かれています。さほど働かなくても生活できればいい、という条件とこういう人種がいること自体、今は国家全体で見れば経済的にある意味余裕なのかもしれませんが。そのうち高齢者が増えて若い人が減れば、そんなこと言ってる場合じゃないよ、と作者は警鐘を鳴らしてます。
未知のことに挑戦するのが「大人でない」という定義の良い面に当てはまるのがちょっと意外でした。考えてみれば経験にもとづいて行動を起こせないので直感的に行動してしまうのは、乏しいということにもなります。
さて私はどちらかというと「大人でない」人種の良い面がかろうじてあるくらいでしょうか。仕事にも何事においても経験が乏しいです。勘ではなく実績にもとづいた行動を取れる人にいつかなりたいです。