図書館より
- 作者: 日本能率協会コンサルティンク゛
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2006/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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完璧なものは作ろうとしないで、気づいたことがあったらどんどん書き込む形にしていこうと思います。
上記の本はマニュアルとは何なのか、どういった目的でつくるのか、更新の方法、業務別のマニュアルの形、マニュアルに限らず、コンプライアンスやリスク管理等についても分かりやすく説明されています。この本常に参照できるように買おうかしら。
- 作者: 畑村洋太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/02/20
- メディア: 新書
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数(かず)とは
- 物事の数量的な属性を記述し表現するもので、
- 「種類」「狭い意味での数」「単位」を構成要素とし、概念である。
種類 | 狭い意味での数 | 単位 |
---|---|---|
りんご | 3 | 個 |
3←ただの数字
3個←何の3個だかわからない
りんご3←意味無し
数で表出するから知識は正しく伝わる、共有できる。
1 数に強くなる
「わかる」とはどんなことか→要素の摘出、構造化、試動を通じて初めてわかる。
観察した現象→抽出した事実→仮定1:構成要素の摘出→仮定2:構造化→試動:外から何らかの刺激を加えてみる→結果的に生じる現象
全体の進行計画を、すべて頭の中で組み立てる。スタートし、見事なのは、すべての調理は同時並行のマルチタスクで行われてる点で、その結果として、午後7時ドンピシャに全部の料理がテーブルにホカホカの状態で並ぶのである。
肉屋で400gの肉を買うとしたら、「カレーライス5人前」「ハンバーグ3個」「ロースハム1本」数には沢山の属性がくっついている。
数量化をしないと物事はわからないし、作れないし、自分が望むとおりに動かせない。質と量の絡みを考えなくてはいけないのである。
何かを知りたいと思ったり、何かをしようと思ったり、何かを作ろうと思ったときには、「数」を引き出すことが大事である。そして、その数を扱って、また新しい数を作り出すのである。それができるようになると数に強くなる。
2 数の感覚をみがく
気色が良い数 | 気色の悪い数 |
---|---|
1、2、3、5、7,8 | 11、13、17、19 |
10、12、15 | 21、22、23、27、29 |
20、24、25 | 31、37、39 |
30、35 | 41、43、44、47、49 |
40、45 | 51、52、53、57、59 |
50、55 | 61、63、67、69 |
60、64 | 71、73、79 |
80、100 | 83、87、89 |
91、93、97 |
素数は気色が悪いのである。
公約数とは数と数が握手するときの手なのである。
数はそれ自身だけでなく、ほかの数との関係で見るのが大事である。「これはどんな要素から出来ている数なのかな」「他と握手する手を持っている数なのかな」という見方をする。
ゼロの個数を丸覚えする。実感が沸くのは6個まで、それ以上はピンとこない。
million | billion | trillion | |
---|---|---|---|
アメリカ | 100の3乗 | 1000の3乗 | 10000の3乗 |
イギリス | ミリオンの1乗 | ミリオンの2乗 | ミリオンの3乗 |
物事の先頭に立って動いている人は「その場で作る」という動作をしていることである。必要なことは何でも自分が動いてその場でつくる。
「例え知らなくても、作る努力をしなくてはいけない。必要な数は、見たその場で作れなくてはいけない」
いつでもどこでも、愚直に、徹底的に訓練し続けよ。
数は他人から唯々諾々と受け取るものではない。自分で作り出してこそ、数は自分のものになるのである。
「数の認識回路」を作るには、頭の中にインプットするだけでなく、自分が積極的に動いて外へ向かってアウトプットすることも必要なのである。
桁の大きさを意識する。倍、半分は許される。桁違いはいけない。こういう間違いは絶対に見逃してはならない。それ以外の細かな違いに鋭敏になると目くじらを立てるようになる。それは新たなものに出会っていないという証拠である。
許される範囲:倍以上大きなドンブリはない。半分にも満たないドンブリもない。
許されない範囲:柄杓とバケツの大きさは10倍以上は違う。
「倍、半分は許される」という基準は何も分からない世界へ出て行くときの最強の武器になるのである。エイヤッでどんどん動いていけるからこそ、ちょっとやそっとで死なないシブトさが出てくるのである。
「ドンガラ率」
相当ギッシリ詰まっているものでも1/5
普通にラクに作っているものでも1/10
張りぼてのスカスカなものでも1/30
「1つのものだけで出来ているのがいいんだ」「純粋がいちばんなんだ」という考えに凝り固まっていたらロクなことがない。ちょいとタチの違う人を連れてくるとたちまち活性化することがあるだろう。不純だから面白いことが起きるのである。
3 数の声を聞く
「4-4-9」
澱粉のカロリー=1g当たり4キロカロリー
蛋白質のカロリー=1g当たり4キロカロリー
脂質のカロリー=1g当たり9キロカロリー
成人男性の必要なカロリーは2000キロカロリー
これを全部米で換算すると「4-4-9」から1日につき500gの米が必要。1日につき3合に相当する。
本にとって「10万冊」という数は臨界点だ。本の販売冊数が「10万冊」を超えると社会的な影響度がポンと上がって
状況ががらりと変わるのである。
先頭に立つ人間の核心部分には「変わる」がある。
「人間は数に一喜一憂する」が、何事も「たまたま」や「場当たり」は禁物である。
質的変化はグラフで表すと「パターンの乗換え」という形で発言する。質的変化を見逃すこと怖いことはない。
数の属性を利用した計算 17×18を計算する。
- 17×18 18を勝手に20にする。
- 17×20=340
- 340から0を消して、34を作る。
- 340-34をやる。
- 答えが出る 306 終わり。
17×18=17×(20-2)
=(17×20)−(17×2)
=340-34
=306
25の2条を出すには「1を足して掛ける」
- 十の位の数を取り出して1を足す。2+1=3
- 1で出した数に十の位の数を掛ける。3×2=6
- 2で出た数の後に「25」と書く。625 答えは625
26×24
=(25+1)(25-1)
=25の2乗-1
=625-1
=624
人の頭の動きを否定するのは、本当にいけないことだ。
仮説を立てるということは、見る視点をもつということである。
全体がきちんと頭の中にあって、しかもその本質がよくわかっているから、できていない部分や足りない部分が見えるのである。
音のサインがあると雑唱が合唱になる。
ソプラノ、アルト、テノール、バス→はじめはバラバラのへたくそな音。
音のサイン(ピアノなど)を受け取る。
集団のなかにうまくいき始めのものがいる。ただし隣の音が聞こえるだけ。
それらに感化され全体としてひとつのものになる。
4 数を使う
「ドタキャン1割の法則」ドタキャンはグループや集団の文化と関係する。
40人の申し込みがあったとすると35人で会場の予約や料理の手配をする。
「最初の2割の努力で成果の8割は達成される」→あるところまで頑張って成果が出たらスパッと切り上げろ。
「全部を完全に完璧にやりたい人」:自分のコストパフォーマンスを無視して、いつまでもやり続ける、挙句の果てには終わらないのである。これが一番いけない。完全完璧はその人の単なるこだわり、さもなければ趣味である。
ものをよく考えて実行している人たちを束ねてこそ、本当の変革が出来る。逆に言えば、誰がそういう人間なのかを見抜く、トップの人の眼力がまず試されるということである。