絶対泣かない

絶対泣かない (角川文庫)

絶対泣かない (角川文庫)

様々な職業で働く女性のエッセイ集。派遣女子社員の「アフターファイブ」という短編がかなり心に突き刺さりました。

正社員よりも仕事が出来ても、結局はそれ以上の責任能力はない。職場で働いている同士のコミュニケーションが取れていても。働いている会社そのものには深く関わることは出来ない。
自由の代償は孤独。

所詮派遣社員はお客さん扱いに過ぎないのだ、と私は時々思わされます。
今いる職場はいずれ去らなければならない時期がくるでしょう。
私はこのままでいいわけがない。私はどこに向かって生きたいのだろうか。
やりたいことがあってもそれに追いつかない、もどかしい。周りの人からどんどん取り残されて疎外感を感じることもあります。
それがとても親密な仲である人々に対しても。

あとがき
つまらない仕事を選んでいるのもあなたで、でもそのつまらない仕事でお給料をもらって自分を食べさせているならば、一見華やかそうでも、誰かから扶養されている人よりは何倍も自由であることを、時々は思い出してください。
どうか、あなたがあなたの仕事を好きになれますように。

不安要素は少しずつ潰していきたいものです。正直もうこれ以上泣きたくない。