図書館より Burned Alive

Burned Alive.

Burned Alive.

YL ?  総語数 66,324w (Amazon.com Search Inside Text Stats より)

生きながら火に焼かれて」の原書。以前翻訳本を読んだときも淡々とした語り調で、世界にはこんな現状もあるのか、と思い知らされました。
今回原書を読みましたが、英文は決して難しくなく、やはり淡々と書かれています。
一度翻訳本を読んでいるので意味が分からないところはあまりありませんでしたが、最後は平和な暮らしを過ごせているようで良かったなあ、と思わせるノンフィクションでした。

主人公がかつて住んでいた中東の某地域では、男性の権力が強く、子供と女性は奴隷や家畜扱いされます。必要以上の女性が生まれたら産んだ途端に遺棄し、結婚前に妊娠した女性は、その家族によって命を落とされます。
それを『名誉の殺人』と称して、例え女性が他国へ逃亡しても、彼女の家族らが追跡してまで抹殺しようとするのです。
『名誉の殺人』はその村では罪に問われません。
ちなみに彼女は独身で妊娠が発覚した途端、義理の叔父にガソリンをかけられ火だるまとなったところを救出され、とある機関によって国外へ亡命を果たします。
常識では通用しない世界があることを思い知らされるばかりです。