女性の品格
- 作者: 坂東眞理子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/09/16
- メディア: 新書
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女性の品格、という以前に人間としての品格が問われています。
第1章 マナーと品格
- 誕生日、試験に合格した日、恋人との記念日などは記録しておき、大切にする。
第2章 品格のある言葉と話し方
- 「あいうえお、かさたなはまやらわん」と口の筋肉を動かす訓練をする。
- 人間は生まれながらに平等、人を傷つけたり「どうせ」などの投げやりな言葉は使わない。
- 女性は時として、きっぱりと拒否する必要もある。
第3章 品格のある装い
- 外国へのお土産で一番喜ばれるのは日本製のシャンプーで、特に家庭用のポンプ式のもの。
第4章 品格のある暮らし
- 苦情を言うときは責任者に言う。権限も責任もない人は、その店での立場が弱く、苦情を処理する力がない。その人たちに苦情を言うのは弱いものいじめである。
- 値段で買って良い物は品質の良い消耗品だけ。
- 一番重要な投資は自分への投資。
- 花や草木の名前を知っていることは、自然をいとおしむ態度につながる。
- 無料のものを何でももらわず、「ノー」という言う気をもつ。無駄なものも溜め込まずに済む。
第5章 品格のある人間関係
- 人は上ばかり見がちだが、下からも厳しく見られていると覚悟しておく。
- 派閥やグループなど群れているうちに、自分自身で判断しなくなり、正しいことは何か、自分は本当は何をしようとしているのか向き合わなくなる。
- 引退していく人にも礼儀を尽くす。
- 腹が立ったとき、悔しいとき、深呼吸したり、心の中で3つ数を数えて、自分の意識を別のものに向ける。
- コミュニケーションの一番の基礎は傾聴すること。気の利いたことを言おうとか、笑いをとる必要はない。
- ひたすら相手の話しを肯定的に耳も心も傾けて聴く。
- よほど話術のうまい人でない限り、家族の自慢話や悪口はしないほうが無難。
- 喜びや感謝のようなポジティブな気持ちは熱いうちに素直に表現する。
第6章 品格のある行動
- 頼まれたことは気持ち良くするか、丁寧に断る。
- 今まで経験がない、不得意で苦手なものでも、やってみたら面白いかもしれないし、意外と自分の苦手意識が根拠のないものだとわかるかもしれない。
- 時間厳守は最高のマナー。約束の時間より前に着くと、相手を大切に思っていることを言葉に出さなくても表現できる。
第7章 品格のある生き方
- 男性を選び、育てるのは女性。人間社会が特別なのではなく自然界では当たり前のこと。雄が求愛しても雌が応じなければ成り立たない。
- 今、大事なのは会社人としてのルールを守るだけでなく、人間としてのルールを守ることであり、人間としての誇りを守ることである。
- 神様や仏様など人間を超越した存在(Something great)から見て恥ずかしいことをしていない、と断言できる行動をするのが、人間の品格の基本である。
あとがき
- 自分を卑下しすぎず、うぬぼれず、等身大の自身を持ち、何が重要で何が些細なことかを見分ける賢さ、自分は今どういう役割を期待されているのかを把握して、黙るときは黙り、話すべきときは話す聡明さが不可欠である。
- 有能な中間管理職を目指す女性ではなく、真のリーダーとなる女性になってほしい。