図書館より 片付けられない女は卒業します

片付けられない女は卒業します

片付けられない女は卒業します

イラストレーターであり、エッセイストでもある『辛酸なめ子』氏の作品。
マンションを26才の時に購入し、いざ引っ越そうとしたのだが、あまりの部屋の乱雑さに、自分にあきれている様子がとてもこっけいです。しかもそれをなかなかコミカルに書いているので、読んでいて思わず噴き出してしまいます。
そしてこの著者、ちょっと霊感が強いらしく、元処刑場だったりする場所に行ったり、東の方向に出かけると必ず気分が悪くなる模様。部屋でも色々怪現象を経験しているようで。そういう人もいらっしゃるのね〜。
あ、ちなみに片付ける具体的なノウハウが掲載されているわけではないので、誤解のないよう。あくまでも著者の経験談です。

  • 自室の奥に行くにはごみの山を3回乗り越えないとたどり着かない。
  • A4やら雑誌のタワーが5本あって、それらを鉄筋の周りで囲ったら耐震対策になると思う。
  • ついにタワーが崩壊して頭を直撃、さらにコップに直撃して水浸し。おしゃれ系カルチャー雑誌はつるつるして要注意。
  • リアルメイドは本当に紺のワンピに白の前掛けをしてるそう。窓なしの『MAID ROOM』が金持ち外国人向けのマンションにはある(図面あり)
  • カタログに載っている『スウェーデン製』『ノルウェー製』『デンマーク製』の文字を見ていたら、おしゃれ刺激が強すぎたのか、過呼吸ぎみになり、おしゃれエクスタシーによって、もう少しでおしゃれ死するところだった(笑)。『私は○○出身、○○出身…』と心の中で唱えて、なんとか落ち着きを取り戻した。
  • 猫がパソコンのキーボードに乗ってきてたまに意味不明な単語でgoogle検索していることがある。いつか自分でブログをかけるようになるかもしれない。
  • 玄関用のマットを『イルムス』で購入したのだが、敷いたらトイレのドアが開かなくなった!

そして引っ越した後に、新しいインテリアを購入したのをきっかけにおしゃれなインテリアをどんどん購入して金銭感覚がまひする著者。気持ちは分かるけれどね。本棚に30数万かけるあなたがうらやましいよ〜。
でも私もミッドセンチュリーな家具が大好きで、前々からほしいなと思っていた、ボビーワゴンとかフィリップ・スタルク*1のPrince AHAスツールとか見事に紹介されていたので、そこそこお手軽な金額で購入できるものはいつか買うつもりです。

私の部屋にはヴェルナー・パントンの『パントンチェア』があります。ちなみにそのミニチュアも机の上にあります。

*1:日本では浅草にある某ビール会社の金色のオブジェが彼の作品です