図書館より 人を動かす人になれ!

「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

モーターを作っている会社社長の哲学本です。
見開き2ページに1単元、全部で100単元書かれています。2ページの中に一つのテーマをまとめるとは著者の文章力の高さを感じます。
今まで会社のお偉いさんの哲学本は敬遠気味だったのですが、これは訴えてくるものがあって、読んで良かったです。リーダーシップ、上司と部下、しかり方、情報の伝え方、経営とは、などシンプルな語り口から重みのある言葉が沢山ありました。
こういう会社のもとで働いてみたいですね。
とても十年前に出版された本とは思えないです。

  • 物事を実現するか否かは、まずそれをやろうとした人が、”できる”と信じることから始まる。自ら”できる”と信じたときにその仕事の半分は終了している。
  • 開発や製造はもちろん、トップの判断や決断、改革や変革にもスピードが求められる。時代の変化が激しいだけに、この変化の波に乗り切れない、あるいは自らが変化を作り出していくという姿勢のない会社は淘汰される運命にある。
  • 「根源委譲」と「責任委譲」を勘違いするな。
  • 仕事の状況は自ら進んで上司に報告し、任せてくれた上司の信頼に応えなければならない。
  • 会議だけで現場や人を動かそうというのは犯罪行為にも等しい。
  • 会議をする時間があるなら、一度でも多く現場に足を運び、現物を見て、触れて、現場で判断する。この基本を忘れたメーカーに未来はない。
  • なかなか成果を上げられない部下なら道筋をつけてやるとか、本人には内緒で根回しやサポートもすべき。
  • 夜2時間遅くまで残業している人よりも、朝30分早く出社する人を重視する。
  • よく休む人は信頼も期待もできない。
  • リストラしなくても駄目な社員は自然淘汰される。
  • 心に余裕を持たせて、行動を起こす前に、確認もれはないか、手抜かりはないかを確かめる。
  • 優遇するのは創造力が発揮できて、自分の主張をはっきりと持ち、上司の指示を待つのではなく、自分の判断で前向きに物事に取り組んでいける人材だ。
  • 発想を180度、転換する。これができないとわが社では通用しない。
  • 多くの管理者に見受けられるのが、支える手を離すのが早すぎる、後押しの部分が少ない、努力の成果をきちんと評価していない。
  • それなのに「部下の能力や努力が足りない」とか「部下が育ってこない」とグチをこぼすのは筋違い。
  • 1年間は給料泥棒。どうせ盗むのであれば、給料だけではなく、上司や先輩の立派な仕事ぶり、知識やノウハウもどんどん盗めば良いし、恥をかくのもいい…。
  • 取引先にて案内された応接室の灰皿の吸殻がそのままだったり、窓ガラスが三ヶ月も半年も磨かれた様子がないようであればアウトである。
  • 意識を少しだけ変えることによって、当たり前でなかったことを当たり前にして、次からはそれを当たり前にやらせるようにすればよい。
  • 必要なのは、その当たり前のことが何なのかをみつけ、うまく相手に伝える表現力さえ身につければ、必ず人は動かせるのだ。
  • 社員全員がトップの指示を具体的な行動に移せるような仕組みになっていなければ、これからの時代に企業は生き残っていけない。
  • より具体的な指示を与えて部下を動かすリーダーの役割がますます重要になっている。
  • 組織はできるだけシンプルでなければ、本来の機能を発揮しなくなる、ということだ。
  • できません、無理です、おもしろくない、やりたくないといった否定的な言葉、消極的なフレーズはできるだけ使わないように心がけるだけで、ユーザーや上司、後輩からのウケもよくなって、仕事も人生も拓けてくる。
  • 人の心を知ること。自分の立場でしか物事を考えられない人間は、誰ともうまくやっていけない、何をやっても失敗するのがオチ。
  • いくらひとりひとりが優秀であったとしても、緊張感や危機感のない組織はやがて自滅するのが必然で、例外は存在しない。
  • 夢やロマンを持つことは、「未来を買うこと」だ。

三大精神「情熱・熱意・執念」
「知的ハードワーキング」
「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」