図書館より
脳と心の洗い方
脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術~
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2006/07/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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英語脳を作る、と提唱している苫米地氏の著書。
この方、脳機能学者だったのですね。この本では知識は洗脳されている、という認識に基づいて、話が進められます。学歴や見た目がいい、と思わせるのが目的だそう。
なので、「うちの息子は○○大学に通っている」というのは、既にその大学に対してのイメージに洗脳されている、ということです。
しかし、著者自身、カバーの後ろに略歴載せているだけでなく、さらに、今までの実績をプロフィールとして紹介しているのって、これも著者の言う洗脳なのでは?と疑問をもってしまいました。
たとえば、以下の表現です。
「29歳にしてロックフェラー氏に運転手をさせた男」
この運転手が苫米地氏自身なのですが、「すごい」と思わせるための洗脳ではなく、別なのかしら。いささか矛盾している気がします。
それとやや男性よりの目線、考えが露出しすぎて、あまり読んでいて気持ちの良い感じはしませんでした。
催眠がどうして起こりゆるのか、なぜ催眠にかかるのか、そこが理解できただけでも良かったです。プラシーボ効果と一緒のようで、暑い、と思えば、本当に暑くなる、ただそれだけのこと。
サブリミナル効果と、アンカーとトリガー、ホメオスタシス、プライミングについてはこの著者のほかの本にも記述されています。ようは自分自身を催眠状態にさせて、なりたい自分を目指す、ということです。
「おおいなる勘違い」でなりたい自分になれるかどうかは、結局のところ、本人次第のような!?
それと、逆腹式呼吸という、変なキーワードが掲載されているのですが、間違った記述があります。
歌や演劇をやっている人には逆腹式呼吸というのは発声に有利ですが…、
これは全く見解が異なります。誤解を与えるような表現は避けていただきたかったですね。医学博士ならば。
仕事がデキる人の8つの性格
- 作者: 菊入みゆき
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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仕事や私生活に支障が出そうな気質を8つのモンスターにたとえて事例を説明して、あえてその短所を活かすために違う角度から捉えようとしています。
人間誰しも、少しばかり、このモンスターの一部が心の中に住み着いているかもしれませんよ。
- ヒゲッチ:周りの人が偉く見える、仕事の業績が低迷している、他人からの批判に弱い、会議での発言は苦手、控えめな性格→モデリングを研究する
- ダッテモン:今の立場に不満がある、本当の実力をまだ出し切っていないと思う、口げんかでは負けない、周りは自分のことを認めてくれない、早口言葉が得意→「だって〜」ではなく「はい、それでは」と言い換える
- タカビ:今の仕事については自信がある、成功したことが何度かある、上司より実力はあると思う、よりよい職場に転職したい、好きなことについては時間を忘れて熱中する→「新しい」をキーワードに色々仕掛ける
- ノチホドン:責任の重い仕事はなるべく避けたい、基本的にまじめだと思う、人に気を遣ってしまう、転職するよりも、一つの仕事を長く続けたい、スケジュール管理が苦手だ→「それ、いいね」と言ってみる。チェックリストを活用する
- ヤッカミーナ:他人の成功、失敗が気になる、注目されたい、自分はきちんと評価されてない、一途なところがある→ライバル研究をして良い点は自分にも取り入れる
- コナース:ある程度、経験を積んでいる、傷つくのが怖い、仕事が速い、歩くのも食べるのも早い、集中力がある→楽しかったり、わくわくするようなこと(内発的動機付け)を見つけ、自分がどんなことにカチを見出しているのか、理解する。トラブルは自分でかかえず、何とかしようとせず、「たいへん、サポートしてください」と言う
- ヒカーン:ついつい悪いほうに考えてしまう、頭が固いと思う、プレゼンの前日に眠れなくなる、基本的にまじめ、過去の失敗が忘れられない→「で、どうする?」と考えるようにする。悲観指数をつけて、どんなときに悲観的になりやすいのか、客観視する。
- メンドーサ:仕事をしても達成感がない、基本はルーティンワークだ、一生懸命仕事をしても、何の得にもならないと思う、今の会社は特に望んだところではなかった→何が損で、何が得なのか、根本的にこだわってみる。有意義感を感じるために、フィードバックを自分から取りにいく