木を植えた人 

図書館で読みました。

木を植えた人

木を植えた人

原題:L'homme qui plaitait des arbres.


プロヴァンス地方、アルプス山脈に近い荒れ果てた土地に、毎日どんぐりを100個、土に埋めていったブフィエという羊飼いの男の話。
兵士だった男性が、ブフィエに出会い、彼の住まいに泊めてもらうところから物語が始まります。

その日の調子によってやることを変えることなくコツコツと継続することが大切なんでしょうね。
毎日100個どんぐりを土に埋めても、全てが芽を出したり、成長できるわけではない。それはいたしかたのないこと。
見返りを求めず、ただ実践あるのみ。けれども成功するにも多少の運も必要。
たった数十ページの本ですが、得るものは多いです。

  • この人と一緒にいると、心が落ち着く。
  • この全て(森)が特別の技術を持たない、この人の手と魂から生まれたものであることを考えると、人間は破壊するばかりの存在というわけではなく、神に似たはたらきもできるのだ。
  • 楓のどんぐりを埋めたらその一年は一本も育たなかったが、樫に変えたら大成功だった。