オルフェオ

オルフェオ

知人の出演するオペラ『オルフェオ』を観てきました。モンテヴェルディという作曲家の作品なのですが、西洋音楽史上、オペラの元となった最古の作品です。1604年、バロック時代の作品です。
モダンピッチだけれど楽器は全て古楽器ファゴットが現代のものに比べて非常に大きさは小さいもののいい音がしていました。
ちょっと個性的なパーカッションをオーケストラに取り入れて面白い音響効果を出してました。
字幕も一つの単語で二面性がある意味深なところは、あえてわかりやすい日本語になっていてなかなか手が込んでます。
そして出演者、特に男性陣のレベルの高さに圧倒されっぱなし。カウンターテナーでこんなに美しい声を出せる日本人がいる、ということが分かっただけでも嬉しいです。
衣装がとても豪華で素敵でした。イタリア人が監修しただけの事あって、紫色の使い方が大変気に入りました。この感覚、出そうと思っても洗練されたセンスの持ち主でなければ、活かされないでしょう。
この時代の作品はクラシック音楽というよりもいわいる『古楽』という部類に扱われることが多く、チェンバロ奏者のW氏、うちの音大の某講師、何だか在学中に見覚えのある、もしくはちょっとだけお世話になった先生たちをたくさん見かけました。
そして数年来会っていなかったバロック音楽のゼミで一緒だった子に偶然会えてとても嬉しかったです。
全体の出来上がりの素晴らしさにスタンディングオベーションがしばらく続きました。よい演奏が楽しめて満足です。