図書館より 心に狂いが生じるとき
- 作者: 岩波明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08
- メディア: 単行本
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意外とこういう本って誇張表現が多い中、きちんと症例と著者自身の考えを述べているのでわりと抵抗なく読めました。
著者も本文の中に述べているのですが、疾患にかかったからといって、「病気がこういう行動をさせている」とか「私のせいじゃない」という言い訳は意識がある以上、基本的に許されるものではないと思っています。
犯罪を起こして精神鑑定にかけられるときは一定の条件下に基づいているわけですが、それでも日本の法整備はまだまだ甘いです。
これから裁判員制度が始まり、一般人が精神疾患を抱えた人を裁くことになったら、どのように接するのでしょうか。
まだまだ精神疾患は偏見も誤解もあり、単なる弱者でもない。
精神疾患抱えてるから刑が軽くてもいいのでは?的な態度では望んで欲しくないものです。