明日の記憶

明日の記憶 (光文社文庫)

明日の記憶 (光文社文庫)

若年性アルツハイマーに悩まされる営業部長の話。
自分の記憶が欠落していく。短期記憶が衰えて、仕事がおぼつかなくなり、日常生活に支障が出る。寿命は告知されてから約5年。
肉体的よりも精神的な死が先に訪れると言われているこの疾患、もし自分が同じ立場になったら周りはどういう反応をするのだろう。私はどうやって行動するのだろう。


この疾患と切り離したとして、私の疾患の場合でも理解に苦しむ、理解そのものが難しい人もいるのにね。
中盤は読んでいる最中にいたたまれなくなってしまいましたが、何とか読み終えました。
終わりは悲しみを通り越してある種の平和さえ感じました。
最後にアルツハイマーに関して正しい理解を求めるべく医師があとがきを書いています。