告白

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

本屋でひっきりなしにプロモーションがされている「告白」の文庫本を読みました。

以下ネタばれ一部あり
章立ては登場人物ごとに語られて、それぞれの人物の視点と思考が、全くもって一致せず、すれ違いが悲しい方向に向かっているような気がしました。ああ、KYな教師、どこの学校にもいるよね、まるで正義の味方、俺はヒーローだ！みたいな。
こういう教師ほど、生徒のこと何にも考えてない。みんなの前で聞かれたくないこと質問したり、励ましたりまるで逆効果。ひきこもりを助長させている原因の一部は先生にもあるよね。

最初は陰湿かつ冷淡な話なのかと思いきや、エンターテイメントと称するくらいですから、どこまでが本当で、いや下手したら、全部が偽りってことかな？

主人公はまったく自分の手を汚すことなく、巧みに言葉を操り、周りに影響を与える。ある意味すごい。

映画化されて、予告を見ているとちょっと引いてしまいそうだし、R-15指定で原作をあえて映画化となるとなんとなく映像によって誇張されそうな気がして観たらショッキングな気もするので、映画は観る勇気ないです。