Adieu, Mon Rouge

ありがとう。

うちのルージュがお星様になりました。
我が家にやってきて約1年9ヶ月。2年の壁は乗り越えられませんでした。


もともと食も細くせいか太らず、繊細な子で、泳ぎ方も決して力強くはなく、
それでも飯田産オランダの特徴である真っ赤な肉瘤と、口紅をさしたかのような赤い上唇にとても癒されてきました。
泳ぎが下手っぴなこともあって、いろいろな場所にハマったり、横にみんなで並んでみたりとするため、そんな姿が最近ではTwitter上でも金魚仲間の皆様に愛されてきました。
右の写真はエアチューブと砂利と間に身を寄せて浮かないようにしている様です。


金魚飼育者にとっては6月〜9月くらいまで病気との闘いです。
6月にリオンが、9月にルージュと、続けてなくすことになってしまいました。


飼育に関してはメンテナンスを中心として決して手を抜いているつもりはないのですが、
いざこうやって亡くなってしまうと、最近は悲しさより悔しさのほうが残ります。


疾患は松かさ病。
前より顔がやせ細って口が大きく見えるし、目がぎょろっとしだしたようになってきたので既に痩せていたのでしょう。
昨日、本水槽でふわふわと力なく泳いで、フィルターの吸込口に吸い寄せられたままだったので、別水槽を立ち上げ、水あわせ後確認したら、うろこが逆立っていた状態でした。


先日のツリガネムシで完全リセットしたときには、鱗は逆立ってなかったのですが、体の中では異常繁殖していたのかもしれません。


なんとなくこの時点でもう危ないなあ、という気がしていたのですが、
やりすぎない程度に手を尽くしても、もう彼には体力は残されていなかったようです。


うちの金魚は先月やってきた1匹を除いて2年超〜3年ほど生きています。
なので、せめて2年は生きていてほしかった。
けれども生かせられなかった。


金魚に関してはペットショップでそこそこの量が流通していることを考えると、
金魚の命の長さはある程度、短命を覚悟しなければならないとて、それでもやっぱり悔しい。
何でもかんでも枠に当てはめることが許されるのであれば、流通量と寿命については相関関係があるものだ、と慰めてくれるかもしれないが。


いずれにせよ、不安定な天候が続くので10月くらいまでは飼育環境と金魚そのもののチェックを怠らずにしたいものです。


先ほど土に返してきました。
本水槽でいつも一緒にいたリオンちゃんと天国でもこんな風に一緒に並んで寝ていますように。